翡草庵日乗

地方中核都市に引っ込んだ文化的半自給自足主義者の日々の雑事記

20190516

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玄関飾りを変える

 

軸:北上聖牛筆「波燕之図」

花:鉢植咲薔薇

花器:佐久間賢司造益子薄文扁壺

 

法事の玄関飾りが決まった。軸は北上聖牛の波燕図で京都画壇に頻出の画題である。堂本印象などが好んで描いているが印象の波燕よりこちらの方が上手い。師匠の竹内栖鳳よりも上手いと思う。北上聖牛はこのような花鳥や小動物が得意で粋なところが少し西村五雲に似ている。この波燕もリズミカルで清涼な波の上を黒い燕がツッと跳ねたようで活き活きとした躍動感がある。

 

この一幅は3000円ほどで購入して3万5000円かけて表具を直した。箱も無いけれど直して良かったと思う。印象や栖鳳の波燕を凌ぐ名品だと思うからである。表具の天地の傷みが激しく直したのだが中廻しは初のままだ。この中廻しの織柄が兎でなかなか良いのである。

 

花器は益子の佐久間藤太郎の弟で賢司作の扁壺である。民芸と言えばこの手の扁壺で地味な草花を素朴に生けるのに適している。

 

庭の黒松、五月、樫、柊の剪定を終えた。杉はまたゆっくりとやることとする。取り合えず法事の恰好は付いた。体調はまだ7割程度の回復具合だがなんとか間に合って良かった。