翡草庵日乗

文化的半自給自足生活を旨とする地方中核都市に引っ込んだアラ40男子の日々の雑事記

20190419

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玄関飾りを変える。

 

画:大谷句仏筆「虞美人草之図句賛」

花:野咲シャガ、紫陽花葉、鉢植モンステラ

花器:不詳赤楽風高坏水盤

 

軸の大谷句仏とは東本願寺第二十三代法主大谷光演のことで要するに大きいお寺さんのボンボン坊主だ。典雅な人で日本画竹内栖鳳に、俳句を河東碧梧桐に師事している。画は俳人的性向が強いために自ずから俳画的なものが多く真面目に描いたものが少ない。俳句は雅号どおり俳句三昧な生涯だったようで夥しい数の俳句を遺している。遺しているが作句も捻ったというよりもむしろ日々の晨朝のようなもので詠み散らかした感さえある。

 

そのような句仏の作にしてはこの虞美人草は大変良く描けている。師匠の栖鳳の特徴が良く出ているが栖鳳の虞美人草で目にしたものよりこちらの方が上手い。東本願寺と京都画壇との縁は栖鳳の師匠の幸野媒嶺と先々代の大谷光勝の時代からのもので、謂わば画家とパトロンの関係にあった。栖鳳も句仏を弟子として扱うのは気苦労があったのではないかと思う。

 

この軸は記念すべきコレクション第一幅目である。合箱な上に表具の傷みの酷いものだったけど、これを何の予備知識なく躊躇無く買えた自分を褒めたいと思う時がある。