翡草庵日乗

文化的半自給自足生活を旨とする地方中核都市に引っ込んだアラ40男子の日々の雑事記

20190103

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先日の昼の御膳である。

 

お品書き;

ブロッコリーボンゴレロッソスパゲッティ

豚バラ肉と自家栽培ピーマンと小松菜と大蒜の炒め物ローズマリー風味

 

酒:フロンテラ・シャルドネ・チリ

 

器;

阿漕窯造鉄釉松灰片身替輪花鉢

不詳小石原飛び鉋文三彩刷毛目平皿

 

本来ならお節の写真でも載せてうんたらかんたら説明したいところであるが、残念ながらお節は僕は一切ノータッチであって、母も大分くたびれてきており故に料理の90%を外部に依存している。器についても僕のコレクションは一切供出されないので審美的価値は全く無い。京都の料亭のお節を有難がって頂戴し、帰省してくる無駄にテンションの高い姉妹と両親に毎年似たような思い出話を聞かされる元旦の昼は苦痛以外の何物でもない。いっそ織部の喰籠にでも一人分のお節を拵えて一人元旦を祝った方が清々する。

 

元旦の昼さえ凌げば後は通常運転なので、先日の昼はイタリアンな設えとなった。スパゲッティのトマトソースは差の出る分野で、色味が赤いトマトソースはだめだと思う。なぜならそれはその他緑や白い香味野菜の分量が少ないことを意味する。トマトソースの肝は端的に言えばセロリであって、トマトの酸味と甘みが先行した後に遅れてセロリの甘みが出てくるのが真のトマトソースだと思う。このトマトソースに行きついてピッツァマルゲリータも水煮トマトのピューレに塩を加えたものからこちらに代替した。ナポリピッツァはトマトピューレのみだと聞いたがどう考えても美味いトマトソースの方が美味いからである。ナポリピッツァがダメというより昔昔ナポリのピッツァ職人が面倒なソースを作らず手早く豪快に焼いたピッツァがお手軽で美味かったがために人気化し、そしてそれが伝統化してしまいそのレシピを金科玉条、不磨の大典と崇め奉ってそれ以外のものが入るとナポリピッツァと認めないというマイスターや認証制度の弊害が出て料理の幅を狭めていやしませんかとご注進したくなる今日この頃である。

 

器は阿漕窯の鉢と小石原の平皿。阿漕焼というのはちょっと不思議な焼き物と言うか掴みどころがない焼き物である。化粧土の上に詩歌を揮毫したものや、このような鉄釉の流れたものが多いが民窯なんだけれどお庭焼きのように茶陶のようなものも作っている。この片身替りの鉢も高取や因久山などの茶陶でもよく見かける意匠である。鉢というより深皿と言っても良いくらい浅い鉢なので汁っ気たパスタ皿として今後も重宝しそうである。

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