翡草庵日乗

地方中核都市に引っ込んだ文化的半自給自足主義者の日々の雑事記

20190102

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正月飾りNo.2

 

軸:横山大夢筆「宝珠(仮題)」自画賛

花:貰い物庭咲千両、庭咲木瓜

花器:碧山造高取掛花入

飾物:不詳木彫弥勒菩薩半跏思惟像

 

床の間は日本人の精神的浄化空間として有るに越したことはない。そして有るなら有為に飾り付けるべきだと思う。

 

軸は横山大夢の宝珠画と賛。横山大夢に付いては北陸の俳人としか分かっていない。宝珠画も悪くないし、賛のかな文字が美しい。表具は初の和紙表具で大分くたびれているので余裕のある時に直したいと思っている。

 

花器は高取鬼丸碧山の掛花入である。高取と言うと朝鮮唐津や瀬戸のような鉄釉にやや黄色の強い藁灰の流れたものを連想するけれど、これは白高取とでも言うべきか、高取だと知らなければ白萩や赤膚にも見えなくもない。鬼丸碧山は父雪山より茶人好みで作家性が高いと思う。

 

飾り物と言うか、この棚は弥勒菩薩様の安置場所でこれは唯一享保雛を飾る3-4月を除いては年中変わらない。指に欠損があってU10000円という破格値で我が家にお越し頂いた。銘も無く一体誰の作なのか分からないけれど、ご尊顔と上腕二頭筋から肩甲骨かけてのスレンダーなシルエットが気に入っていて、いずれ名の有る仏師の作だと思う。指の欠損は製作過程で出来たもので故に無銘となったのではないかと推測している。