翡草庵日乗

地方中核都市に引っ込んだ文化的半自給自足主義者の日々の雑事記

20181219

f:id:catastropheca:20181219220604j:plain

先日の夕の御膳である。

 

お品書き;

先付:福山産貰い物慈姑と人参と鶏胸挽肉の金平

煮物:福山港産筍眼張の煮付

香物:干椎茸と鶏胸肉と小海老の茶碗蒸

汁物:若芽と豆腐の味噌汁

寿司:福山港産コハダとゲソと煮穴子の握り

 

酒:「作」恵乃智

 

器;

不詳鉄絵草花文青織部四方筒向付

不詳古伊万里印判手長角皿

不詳有田赤絵梅文蓋付茶碗

不詳塗り蓋付椀

脇本博之造備前緋襷四方叩き皿

 

酒器;

加藤春県造黄瀬戸片口

林荘山造鼠志野ぐい呑

 

穴子はサイズダウンしながらもなんとか釣れている。が、それ以外の寿司ネタはかなり厳しくなった。ヒイカが釣れなくなってメバル、ガシラも刺身に取れるサイズが望み薄である。いよいよ岸寒鯔を釣る時が来たかもしれない。

 

従って、この日の寿司ネタは以前と比べれば随分と質素なもになってしまった。まぁそれでもこれだけ設えてこの日も原価は200円を超えてはいないと思う。

 

この日の器は美濃に凝ってみた。織部、黄瀬戸、そして志野。別けてもぐい吞の鼠志野はこれ以下は無いという安値で拾ったもので大変満足している。弁柄の赤褐色と長石の乳白のバランスが良く発色も良い。美濃の現代巨匠の一人玉置保夫の鼠志野と言われても全く疑わないだろう。全く同色の玉置保夫のフリーカップを持っているが区別はつかない。林荘山は同じく美濃の陶工でこれは先代荘山のものだろうと思うけれども、他の作品を調べた限りこれはかなりの優品である。失礼ながら他はそれほど見るべきものはなく玉置保夫とは似ても似つかない。なぜこの鼠志野だけこれだけ優れているのかまったく分からない。供箱だったのだけれど何かの間違いで他のものとてれこになってしまったのではないかと思ったくらいだが掻き銘が違うので荘山で間違いない。

 

常々思うが作り手の名前は誰でも良いのだ。