翡草庵日乗

文化的半自給自足生活を旨とする地方中核都市に引っ込んだアラ40男子の日々の雑事記

20181214

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床の間飾りを変える。

 

軸:榊原弘「柿に山鳩」

花:庭咲木瓜、公園咲山茶花

花器:不詳青磁面取鶴首花入

 

この一見真面目で普通に上手く描かれてはいるけれども面白味の無い花鳥図の正体が分かった。作者は榊原弘。榊原紫峰を生み出した芸術家一族榊原家の五男である。分かってみれば、精密で色彩の優雅な花鳥の画風は次男紫峰に似ている。画家としては雨村、苔山、始更などの他の兄たちに知名度で劣るけれども偉大な次兄紫峰を最も彷彿とさせるのは弘かもしれない。苔山や始更の絵を観る機会は何度かあったけれども紫峰とは全く似ていなかった。

 

表具に傷みがあったとはいえ鑑賞に堪えないものではなく、6-7000円ほどで拾ったと記憶している。買った時は供箱とは言えどこぞの馬の骨にしては上手いと思っていただけだったけれども、しっかりした画家のもので良い買い物であった。

 

花器は母方の祖母が遺したものだ。質素な人だったので高価なものではないけれども、上品な青磁で面取りになっていて珍しく意外と重宝している。