翡草庵日乗

文化的半自給自足生活を旨とする地方中核都市に引っ込んだアラ40男子の日々の雑事記

20190817

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玄関飾りを変える。

 

画:広田百豊筆 「金魚之図」

花:野咲金水引、不詳野咲君子蘭擬き

花器:不詳京焼風黒釉掻き落とし舟型花器

 

画の作者広田百豊は竹内栖鳳に師事して四条派を修めた。花鳥図を能くした北陸の画家である。特に金魚を描かせると上手い。金魚と言うと土田麦僊の剽軽な金魚が有名だが百豊の真面目な金魚も一見の価値がある。

 

花は立秋を過ぎていよいよ金水引の季節となった。毎年金水引を生ける頃にはその年の盛りを超えたような気がして寂寥感がどこかわからないところから横溢するのである。もう一つの花は形状から凡君子蘭の類だろうが詳細を知らない。

 

そろそろ海川両方で釣りを再開しようと思う。

 

 

20190816

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玄関飾りを変える。

 

画:三宅凰白筆「舞妓図」

花:鉢植咲薔薇

花器:高原昌治造備前窯変花入

 

 

画の作者三宅凰白は山元春挙に師事して円山派を修め、時代画や能画などの人物画を能くした。このような美人画の類も描いているが、妖艶さは無く培洪庵コレクションなどには連なることのない画風である。同じ円山派の美人画家紺谷光俊などとは凡趣を異にするのである。

 

 尤も、玄関先に飾るには凰白の方があっさりしていて良いと思う。玄関先に山川秀峰や北野恒富があってもちょっと家人の趣味を疑ってしまう。

 

花入は近所のリサイクルショップで700円で買い求めた高原昌治の備前である。本来は酒器だと思うが花入にした。燗で飲むことのほとんどない上にサイズ的に僕には大き過ぎるからである。

 

台風10号は異例のコース取りで霊峰石鎚山の西側面から侵入して来たので肝を冷やしたが、80kmほど西を通過したので大事無かった。瀬戸内海で東へ進路が変わっていたら危なかったが、そこで偏西風に乗るくらいないらそもそも石鎚山の西側から北上するコースは無いのだろう。つくづつ石鎚山の位置が絶妙なのである。

 

 

20190804

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玄関飾りを変える。

 

画:北上聖牛筆「潮の香」

花:鉢植咲薔薇

花器:不詳備前手付桶花入

 

 

いよいよ夏本番であるが昨年に比してかなり過ごし易い。庭木のやれ具合もかなりましだと思う。

 

画は北上聖牛筆で磯を打つリズミカルな潮と集う海鵜がコミカルな一幅である。季感に乏しいが夏掛けだろうと思う。

 

花入は備前の作者不詳なのだが、郵便事故に遭って無料になったものを繕って使っている。

 

相場は何となく空売りのコツも掴めてきて、6月の負け分を取り返し売りでも利益がでるようになった。買いはじっくり持って売りは一周間から一月くらいのスイングで取るようにしている。利益としては8:2で買いの方が多いが売りで日銭が稼げるようになれば有難いことである。

20190723

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玄関飾りを変える。

 

画:中村春泥筆「般若」

花:鉢植咲薔薇

花器:楢岡焼海鼠釉花入

 

古い外国人の友人が来日したので京都に一日付き合う。最後に会ったのはジャカルタの結婚式だからかれこれ15年の星霜が流れていても会えば何も変わらない、お互い下手な英語のアメリカンジョークの連発だ。こういう時異国の地に住む者同士というのは屈託が無くて楽である。

 

画は中村春泥の色紙絵でリアルな般若面の図が良く描けている。春泥は川端玉章に円山派を学んだ後荒井寛方に師事して人物時代画などを能くした。個人的にも花鳥画よりこのような静物の方が上手いと思う。甲冑武具の見本帳のようなものも遺していて軸より高価だったりする。

 

花器は秋田の民芸で楢岡焼の花入である。青白い海鼠釉は珍しくは無いけれど見せ高台の肌が不思議な焼色でちょっとありそうで無い風合いの土味が面白い。

20190710

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玄関飾りを変える。

 

画:高橋敬美筆「圓窓犬蓼に蛍之図」

花:鉢植咲薔薇

花器:高原昌治造備前窯変花入

 

先日近所のリサイクルショップで高原昌治造の船徳利が箱なしとは言え700円だったので拾っておいた。店は作家名が分からないと適切な値付けが出来ないのだ。逆に絶対無理という法外な値付けをダメ元でしている店もある。備前は作家も多く中堅作家だとこのような事がよく起こり得る。特に街のリサイクルショップはその傾向が強いと思う。

 

20190709

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玄関飾りを変える。

 

画:山本紅雲筆 「夏の夕」

花:公園咲ハラン

花器:金屋五郎三郎銅製霊芝脚薄端

 

ついにハラン一種生けの季節となった。花が無いのである。

 

画は山本紅雲で梅雨のこの時期ピッタリの一幅である。

 

俳句ポスト365でまた並選を得る。兼題は罌粟坊主。選者はおそらく意味を解していない。

 

 

九つの淡き脱帽芥子ボウズ

 

 

草翡

20190624

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庭のアガパンサスが見事に花を付けた。

 

近所の潮待ちの古津にカフェがあって、そこで仲良くなった婆さんの庭仕事を手伝っていた時期があり幾つか株分けさせて貰ったものを昨年移植して二株花を付けた。アガパンサスを苗から開花するまで育てるには3年は必要だろう。有難い事である。また件のカフェに玉葱でも持って行ってあと数株分けて貰おうと思う。

 

公路から奥まった門へのアプローチの塀沿いにアガパンサスを等間隔で植えているお宅を見たのがこの花を知る最初であったのだが、梅雨の暗い夕暮れ時、まるで青い灯篭の連なるようで抜群のセンスだと思う。